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Copilot for Microsoft365で4P分析を行う

AIでマーケティング

4P分析とは?

4P分析は、マーケティングにおいて販売の方針を策定する際に用いられるフレームワークです。「マーケティングミックス」とも呼ばれており、4つの視点を組み合わせることが特徴となっています。アメリカの学者によって1960年に提唱され、継続的に利益を上げられる点に注目が集まり、日本も含めて世界中のビジネスで使われるようになりました。今回はcopilot for Microsoft365を利用して4P分析を行っていきます。

4P分析の目的

ターゲット市場は有限であるため、競合他社に対して優位性を保つためのマーケティング戦略が重要です。やみくもに製品を販売しているだけでは、先行企業との格差は広がっていく恐れがあります。そこでポイントになるのが4P分析であり、自社と競合他社のマーケティング戦略を分析することが主な目的です。 魅力的な製品を用意して適正な価格を設定し、ニーズに合った場所で適切に宣伝できるようになるため、売上がアップすることを見込めます。また自社製品やその販売に関して、長所と短所を明らかにすることも目的の一つです。それらを踏まえることにより、早期の改善に向けて具体的なマーケティング戦略を打ち出しやすくなります。

4分析の項目

製品(Product)

どれだけ宣伝をしても、魅力のない製品であれば売上は上がっていきません。まずは製品自体に着目して、顧客のニーズを満たす仕様になっているのか検証することが大事です。品質や機能を確認するだけでなく、製品名やブランドイメージといった印象に関する要素にもこだわる必要があります。モデルチェンジも視野に入れて、材料からアフターサービスまで幅広くチェックし、高いシェアを目指せる状態かどうか分析します。

価格(Price)

価格が高すぎると顧客は購入してくれず、低すぎると自社の利益が出なくなります。ですから価格設定はバランスを考慮して行う必要がありますが、どちらか一方に偏り過ぎているケースも珍しくありません。同品質の製品を競合他社が安く提供し始め、現状の価格では通用しなくなっているケースも多くあります。これらの状態に陥っていないか分析して、ターゲット層を意識した適正な価格設定を行いましょう。

流通(Place)

同じ製品でも、デパートとコンビニなど特徴の異なる店舗で販売した場合、売れ行きに違いが出ます。つまり売上を着実に伸ばしていくには、ターゲット層にとって利便性の高い店舗に流通させなければなりません。また販売する店舗やエリアの印象は、製品のイメージにも大きな影響を与えます。そのような点に注意しながら競合他社の手薄なところを探しつつ、製品にふさわしい販売経路を分析することが大切です。

販売促進(Promotion)

製品を購入してもらうには、最初にその存在を知らせる必要があります。したがって潜在的な顧客に、広く認知させる手段を分析しなければなりなせん。もちろん消耗品などはリピーターによる収益も大きいので、既存客にキャンペーンを知らせる取り組みも重要です。宣伝の媒体はテレビやチラシ、SNSなど多岐にわたるため、ターゲット層や製品に合ったものを選びましょう。

実際の分析の実行

分析する企業データ

  • 会社名:ATDInnoSolutions株式会社
  • 事業:生成AI開発、セキュリティを含むMicrosoft365導入支援、製造業向けDX支援
  • 京都府京都市中京区中島町90-2aune京都三条9階
  • 年間売上高:2億円
  • 設立年月日:2023年7月7日
  • 会社概要:ATDInnoSolutions株式会社は、生成AIを含んだシステム開発を得意としています。企業ごとにフローが異なる業務を分析し、業務に最適な生成AIシステムを開発し、業務の効率化を推進します。また、Microsoft365の知見を活かし、高水準なセキュリティを担保したMicrosoft365の導入を行います。製造業向けDX化支援では、製造業の工作機械が持つデータを分析し、不良品率の低減や、保守予測などのインサイトをアウトプットしデータドリブン経営を支援します。
  • 製品、サービスの概要:「AIナレッジナビゲーション」は、オンプレミスの社内ファイルサーバーに格納されたデータを基に、知識の検索やQ&Aを可能にします。これは単なるファイル検索を超え、社内ヘルプデスクとしての利用により、担当者の問い合わせ対応の工数を削減できます。さらに、ファイルの自動整理機能により、ファイルサーバーの棚卸の工数を減らし、ファイルサーバーの容量節約も実現します。

プロンプト

#指示:
あなたは100000以上の製品の販売の実績を持つ世界的に見ても優秀なマーケターです。
新サービスを企画立案にあたって4P分析を行います。
以下の{会社} の{製品} の4P分析を行ってください。
**Price(価格)**:に関しては、市場の平均価格を提示し、具体的にどのくらいの金額にするべきか記載してください。
フォーマットは以下の通りに出力してください。

#出力フォーマット:
**Product(製品)**:
**Price(価格)**:
**Place(流通)**:
**Promotion(販促)**:

#会社:
"XXXXXXXXX"

#製品やサービス:
"YYYYYYYYY"

上記のプロンプトの「XXXXXXXXXの会社名に企業情報を入力します。製品やサービスのXXXXXXXXX」に製品やサービスの概要を入力します。

入力プロンプト

出力結果

4P分析出力結果

まとめ

通常数時間かかる業務が、15分ほどに短縮され、出力の内容も妥当な内容となっています。生成AIは壁打ちや情報の集約などでは非常に高い効率性を発揮します。皆さんの日常業務にも、「生成AIを使ってみたら意外と時間短縮できる」業務があるかもしれません。使えるものをしっかり使って業務の効率を上げていきましょう。

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駒井 源之丞(gennojo komai)

お客様の成功を支援するセールスマネージャーとして日々猛進中です! 前職でのMicrosoft 365とPowerPlatformのコンサル経験を活かし、業務効率化でお客様のビジネス変革をサポートしています。 AI、デジタルツインなどの先進技術と革新的なソリューションで最適なサービスをご提案いたします。

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