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目次
多くの企業で生成AIを業務に利用したいというお話を伺っていますが、導入がなかなか進まない理由の一つとして、生成AIがどのようなことができるのかがよくわからないという理由をよくいただきます。本ブログでは生成AIが「文章を生成する」以外にも様々なことを知っていただくために、具体的にはどんなことができるかをいくつかの実例を交えながらご説明いたします。
生成AIの機能分類
市場には多くの生成AIの製品が出回っています。ほとんどの生成AI(Copilot for tMicrosoft365)は以下の機能を利用して「特定の業務」に特化しています。どのような業務を生成AIに任せることができるのかをディスカッションする際に、下記を参考にしていただければと思います。
生成AIで10の情報を1の情報に要約・抽出する
- 要約:議事録作成、情報整理、翻訳など
- 抽出:Q&A作成など
10の情報をを情報量を変えずにチェック、修正を行う
- チェック:投稿チェック、契約書チェックなど
- 分類:アンケート振り分けなど
- 修正:誤字脱字チェックなど
10の情報をを100の情報に肉付けを行う
- 文章生成:箇条書きから文章作成、提案内容作成など
10の情報を変則的に変化させ、コンテンツを作成する
- 変化:ストーリー作成、歌詞作成など
- クリエイティブ作成:画像作成、映像作成など
生成AIで10の情報を1の情報に要約・抽出する
今回は東京商工会議所が作成した報告書を参考に情報を「要約」、「抽出」行います。20ページ以上あるPDFは読む作業は、なかなか骨の折れるます。しかし、生成AI(Copilot for tMicrosoft365)を利用して必要な情報を短時間で入手し、要約された内容を精査します。このほかにもQA対応を行うチャットボットの回答生成などでも、「要約」、「抽出」は利用されます。
要約
生成AIの最も知られている機能で、多くの人がご利用したことがある機能の一つです。指示を出すことで、表形式だったり、箇条書きであったりと出力の方法は様々です。
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抽出
文章内から特定の情報を抽出しま必要な情報に素早くアクセスする機能です。ページ数の多い資料であれば、目的の情報を探すだけでも一苦労です。弊社は製造業向けのソリューションを多く提供しているので、製造業の動向に関して詳しく知りたいため、以下のような質問を行いました。
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10の情報をを情報量を変えずにチェック、修正を行う
情報の内容を変化させることなく、記載内容の確認や、誤字脱字の修正を行う機能です。リーガルチェックやリストなどの振り分けに利用されます。
チェック
表現のチェックやリーガルチェックなどを行います。法律、社内の規定などを生成AIに学習させておくことで、法や会社の規則に準拠していない文章をチェックすることができます。以下は極端な例ですが、事前に社内の規定や法を学習させることで不適切な表現やリーガルチェックに利用することが可能です。
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分類
テスト用に作成したダミー営業リストの後追いをするべき企業とその理由をピックアップさせています。。電話の感想をもとに後追いするべきかどうかを判断させます。応用方法として、はアンケートの結果等を集計する際に、コメントのネガポジ判断でよく利用されます。また、AIに市場の動向を学習させることにより、市場の展開を考慮したネガポジの判断を行うことも可能となります。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-6-1024x735.png](https://sec.atd-net.com/wp-content/uploads/2024/06/image-6-1024x735.png)
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-5-1024x712.png](https://sec.atd-net.com/wp-content/uploads/2024/06/image-5-1024x712.png)
修正
以下のようなWordファイルの内容を生成AIに確認させ、誤字脱字のチェックを行います。この機能もポピュラーな機能の一つです。メールの文章の添削やブログ記事内容の添削など様々なシーンで利用することができます。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-41-1024x442.png](https://sec.atd-net.com/wp-content/uploads/2024/05/image-41-1024x442.png)
10の情報をを100の情報に肉付けを行う
生成AIといえばこれ、といえるほどメインの機能です。本機能では少しの情報を生成AI以下のに与え、AIが持つLLMから情報を引き出し、文章を膨らませる機能です。この機能はブログの文章を自動生成するツールなど利用されます。
文章生成
今回は生成AIに関するアウトラインからブログの内容を生成してもらいます。この機能は社内にあるデータなどと連携させることで過去の提案書に則った提案書の生成なども行うことが可能となります。
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10の情報を変則的に変化させ、コンテンツを作成する
変化
弊社の事業内容を学習させた生成AIに、弊社の社歌を試しに作ってもらいました。事業内容やビジョンなどの意図も組んだ内容をの歌詞を作成することに成功しました。この変化の機能はマーケティングのペルソナの生成やカスタマージャーニーの作成などにも利用されることが増えてきています。
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クリエイティブ作成
展示会に向けて「製造業向けの工場DXや生成AIの活用を促進するポスターを作りたいです」とCopilot for Microsoft365に依頼をしたところ以下のような画像を生成しました。この画像をそのまま利用、もしくは参考にさらにクリエイティブな画像を作成するなど、制作業務の幅を広げるのに活用をします。デザイン会社などでは自社の成果物を生成AIに学習させ、その特徴を踏まえた画像の生成を行うAIの開発などを行う企業も増えています。
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まとめ
市場に出回るほとんどの製品は、上記4つの機能の応用や拡張で構成されています。そして、現在多くの企業で行われている繰り返しのバックオフィス業務のほとんどは、本ブログ記載の分類で自動化することが可能です。もし、本ブログを読まれて、少しで生成AIでの業務自動化にご興味を持っていただけたならば幸いでございます。
ATDInnoSolutions株式会社では、生成AIを活用した業務の自動化のご相談を数多く承っております。是非お気軽にご相談くださいませ。