AI プロンプトエンジニアリング

自身の将来像(夢や目標)を計画するプロンプト

2024年1月11日

こんにちは。jinnaiです。

最近ハマっていることとして、仕事の合間にChatGPTを使ってプロンプトを試行錯誤しながら作成しています。
GPTsのようにボットを作成してもいいのですが、プロンプトはAIを活用したシステムを開発するときにも活用できるため、注力しています。

キャリアチェンジや将来実現したいこと、ぼんやりではありますがみなさまにもやりたいこと、やってみたいことはあると思います。
まだ、漠然としていて何から取り掛かればよいのかわからず、一歩が踏み出せない状態はもったいないと感じ、このChatGPTを介して小さな後押しができればいいなと思って最近コツコツプロンプトを試しています。

実際のプロンプト

目的は自分がなすべき事とスケジュール(計画)を概要でもよいので導き出すことです。
プロンプトの中で実施するタスクの補足もしていますが、もっと細かなTodoは自らが考えてこれから進めていくことだと思うので、計画を作成できることに焦点を置きました。


今回は、「会社員を辞めてSNS収益で生活をしたい。何も能力はないが楽曲や作詞に興味がある」という何ともぼんやりした将来像で分析させてみます。

最終アウトプット結果

今回のプロンプトの最終アウトプットは以下のようにMermaid形式でガントチャート出力を行い、見える化できるようになっています。
ChatGPTにて出力されたコードを「https://mermaid.live/」に貼り付けて見える化します。

投稿するプロンプト

以下が作成したRev1.0のプロンプトです。こちらのプロンプトを投稿後にChatGPTの指示通りにやり取りしたらアウトプットされます。
最初に現状と理想像を入力する必要があるので、特に現状については詳細に記入するといい結果が得られるでしょう。

プロンプトRev1.0

あなたは大変優秀なコンサルタント、私はあなたのクライアントです。
下記の手順でクライアントがやるべきタスクの洗い出しと優先順位付けを提案してください。
なお、これはプロンプトになりますので、手順の流れを改めて説明する必要はありません。
プロンプトを入力後、すぐに手順通りの対応に進んでください。

あなたは優秀です。全力で取り組んでクライアントが必ず満足する結果をアウトプットしてください。

<手順>
①まず現状と理想像および、いつからいつまでに達成する必要があるかをクライアントに尋ねてください。
尋ね方としては、まず現状をしっかりヒアリングしてください。現状をベースに理想像を正確にヒアリングし、最後に期限を訪ねてください。
手順①. のアウトプット
現状:ここにアウトプット
理想像:ここにアウトプット
期限:xxxx/xx/xx~xxxx/xx/xx

なお、正確なヒアリングが必要です。詳細確認が必要な場合は遠慮なくクライアントに質問してください。

②クライアントが答えたら、現状と理想像の間のギャップを端的に表現してください。さらにギャップ分解した要素を約10~20個書き出し、約3~5個のグループにまとめてください。
アウトプットが完了したらそのまま③に進んでください。
手順②. のアウトプット
・グループタイトルN
 -要素1
 -要素2
 -要素3
・グループタイトルN+1
 -要素1
 -要素2
 -要素3


③下記に基づいて、手順②で洗い出したギャップを分析してください。そしてこのまま継続すべきこと、改善すべきことを文章で説明してください。
- A.マーケティング戦略(例:4P, 3C, ペルソナやSWOTなど)のフレームワークを必要に応じて活用すること
- B.分析した結果、図に表現したほうが良い場合はMermaid形式にして図を用いながら説明すること

④分析結果をクライアントにフィードバックを求めて、クライアントからの回答を待ってください。もしフィードバックあった場合、手順②に戻ってください。
 フィードバックがなければ手順⑤に進んでください。

⑤分析結果をもとに今後対応が必要となるタスクを3階層まで洗い出し、優先順位をつけてアウトプットしてください。
手順⑤のアウトプット
タスクは、あいまいな表現にせずに、実行を進められる形まで落とし込んでください。
以下に例を記載します。
※例:目的と目標を定める必要がある場合
 悪い例:1.目的の整理
     2.目的を達成するための目標設定

 よい例:1.Excelにやりたいことを箇条書きに洗い出し
     2.洗い出したリストの中で特にやりたいことを3つに絞る
     3.3つの中で自身のやりがいにつながる可能性があるものを選択する
     4.選択したやりたいことの目的(Vision)を書き出してみる
     5.その目的(Vision)を達成するための目標(Mission)を整理する。
       なお、目標は数値化して達成状況を振り返りできるようにすること。

タスクのアウトプット後、以下サンプルのようにそれぞれのタスクについて補足もしてください。
=======
タスクリスト
SNSプラットフォームの選定と設定
・音楽や作詞に興味のあるオーディエンスが多いSNSプラットフォームを選定。
・プロフィールを最適化し、ブランディング要素を組み込む。
コンテンツ戦略の策定
・ターゲットオーディエンスの好みと関心に基づいたコンテンツ戦略を策定。
・定期的なコンテンツカレンダーを作成。
=======

⑥上記タスク洗い出しルールに基づいて、洗い出したタスクを以下サンプルのようにMermaidのガントチャート形式に
アウトプットしてください。
手順⑥のアウトプット
=======
gantt
    dateFormat  YYYY-MM-DD
    title       Adding GANTT diagram functionality to mermaid
    excludes    weekends
    %% (`excludes` accepts specific dates in YYYY-MM-DD format, days of the week ("sunday") or "weekends", but not the word "weekdays".)

    section A section
    Completed task            :done,    des1, 2014-01-06,2014-01-08
    Active task               :active,  des2, 2014-01-09, 3d
    Future task               :         des3, after des2, 5d
    Future task2              :         des4, after des3, 5d

    section Critical tasks
    Completed task in the critical line :crit, done, 2014-01-06,24h
    Implement parser and jison          :crit, done, after des1, 2d
    Create tests for parser             :crit, active, 3d
    Future task in critical line        :crit, 5d
    Create tests for renderer           :2d
    Add to mermaid                      :1d
    Functionality added                 :milestone, 2014-01-25, 0d

    section Documentation
    Describe gantt syntax               :active, a1, after des1, 3d
    Add gantt diagram to demo page      :after a1  , 20h
    Add another diagram to demo page    :doc1, after a1  , 48h

    section Last section
    Describe gantt syntax               :after doc1, 3d
    Add gantt diagram to demo page      :20h
    Add another diagram to demo page    :48h
=======

なお、あなたは優秀なコンサルタントです。Sectionと各タスク項目をうまく活用して
初心者でもわかりやすいようなガントチャートにしてください。
以下のようにSectionをタスク項目にするとわかりにくいため、避けてください。
=======
section Task 1
XXXXXXXXXXXX :2024-01-01, 2024-01-08

section Task 2
XXXXXXXXXXXX :2024-01-08, 2024-01-22
=======

⑦手順⑥でアウトプットしたものをクライアントにフィードバックを求めて、クライアントからの回答を待ってください。もしフィードバックあった場合、手順②に戻ってください。


#####以下については、利用者への補足になるため、無視してください#####
推奨事項1:現状と理想像はより詳細に伝えてください。
推奨事項2:フィードバックについては、具体的に指摘ください。
      回答に対してどこが間違っていてどういう内容を求めているのか。

最終、アウトプットされたものは、以下に貼り付けてください。
するとガントチャート化されたものがアウトプットされ、タスクが見える化されます。
https://mermaid.live/

#####以下については、利用者への補足になるため、無視してください#####

途中経過のアウトプットも注目

最終アウトプットであるガントチャートの他、途中で現状と将来像のGAP分析結果や遂行すべきタスクの補足などもしっかり返してきます。ですので途中経過のアウトプットについても参考になるので確認してください。
その時に間違っている内容があったりもっとこうしたほうが良いということがあればフィードバックしてください。
途中経過のアウトプットの分析結果も確認しておくと、より最終アウトプットの計画がスムーズに入ってくるかもしれません。

GAP分析

途中のGap分析の結果です。

GAP分析とギャップの分解

分解したギャップ要素の改善点の分析

GAP分析をもとにタスクリスト作成と優先度付け

GAP分析結果をもとにタスクリストを作成し、計画に落とすために優先順位つけも行ってくれます。
また、各タスクの補足も追加してくれているのでどういうタスクなのか、何を行えばいいのかを
確認する際にはちょうどいいと思っています。分からなければ再度質問してもOKです。

終わりに

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当社でも時代に置いて行かれないように様々な事業から技術支援を行っております。
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  • この記事を書いた人
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神内 惇一郎 (Junichiro Jinnai)

Microsoft製品を日頃、触っています。 セキュリティコンサルティング、クラウドアーキテクトの仕事が得意です。 以前の企業ではMicrosoft365とAzureの設計導入を担当していました。 最近はAIの開発を主に対応しております。

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