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Power Appsとは?~業務効率化に選ばれる理由

2023年12月21日

Power Apps(パワーアップス)とは

PowerAppsはMicrosoftが提供するノーコード・ローコードの業務アプリ開発ツールです。サブスクリプションサービスであるMicrosoft 365に含まれているアプリで、パワーポイントで資料を作るように簡単に業務アプリを作成することができます。

業務アプリは、通常企業の業務フローに合わせてシステム開発されてきました。要件を定義する際に多くの工数がかかったり、実際に必要な機能が現場の求めているものと異なったりなど課題が多くありました。

しかし、近年はローコード・ノーコードツールという、プログラミングの知識がなくても業務アプリを作成できるツールの利用が広がったことから、システム会社に外注するのではなく、現場を知っている人が自社で作成するケースが増えています。

自社で業務アプリを作成することで、外注よりもコストを抑えられるほか、運用コストも最低限にすることが可能です。この他、業務フローの変更にも柔軟に対応することができます。

Power Apps(パワーアップス)のメリット・デメリット

Power Apps(パワーアップス)のメリット

  • 工数の少なさ

業務を知っている人が作るため、要件定義にかかる工数を削減することができる。GUIで既存のパーツを組み合わせてアプリケーションを作成することができるためスクラッチで開発するより製造工数を削減することができる

  • 多様なプラットフォームへの対応

Windows、iOS、Android、Webなど、多数のプラットフォームに対応しています。利用するデバイスのレスポンシブデザインとなっているので、一度作成したアプリはタブレットやスマートフォンでも見やすい画面サイズに自動で調整されます。

  • ワークフロー機能

PowerAppsはPowerAutomate(Microsoft365に含まれるアプリケーション同士のデータのやり取りを自動化する業務効率化ツール)と連携させることで
「承認プロセス」や「タスク管理」などを自動化することができます。この自動化の設定にはテンプレートが用意されていて設定も簡単です。

  • 簡易データ分析

PowerAppsを通して入力されたデータはデータベースに蓄積されます。Excelや有料のデータベースに蓄積されたデータベースをPowerBIで分析することにより簡易的なデータ分析を実施することができます。

  • 安心のMicrosoftのセキュリティ

適切な権限やポリシーを設定することによって情報の流出や消失を防ぎ、組織のデータを保護することができます。

Power Apps(パワーアップス)デメリット

  1. デザインの幅の狭さ

既存のパーツを組み合わせてアプリケーションの画面を作成することになるので、「自社のイメージに合ったアプリを作りたい」などのご要望がある場合は、スクラッチ開発が向いています。

  1. 複雑なアプリケーションの作成

PowerAppsは複雑な分岐がやフローがあるアプリケーションの作成には向いていません。あくまで「簡単に」、「簡易的なアプリ」を作るためのものです。

Power Apps(パワーアップス)活用事

Teamsのチーム作成時のフローの電子化(製造業)

Teamsでチームを作成する際の申請を紙ベースで行っていた企業様では以下の課題を抱えていました。

・チーム作成の申請をしてから承認が下りるまで、時間がかかりスムーズなコミュニケーションが取れていなかった

・申請状況がわからず、何時チームの作成が承認されるのか不透明だった

・誰あがどの理由で作ったチームなのかわからず、棚卸に工数がかかっていた

下記のようなアプリケーションを作成することで、チーム作成の申請を電子化し、スムーズな承認依頼を行うことが可能となりより迅速なコミュニケ-ションを図ることが可能となりました

OCRを活用したファックスによるの請求書の自動読み取り、及び基幹システムへの格納の自動化(製造業)

・Teamsでチームを作成する際の申請を紙ベースで行っていた企業様では以下の課題を抱えていました。

・ファックスで送信された請求書を人力で入力作業を行っており、ミスや残業が発生していた

・人力で入力した情報をさらに基幹システムに人力で入力をするという重複作業が発生し作業能率を低下させていた

下記のようなアプリケーションを作成することで、請求書の転機を自動化し、転記ミスの低減、工数の削減を実現しました

すべての工程を人力で行っていた請求書の入力作業の最終確認のみ人力に転換することに成功し、入力ミスの大幅削減と約35パーセントの工数の削減を成功させることができました。

Power Apps(パワーアップス)の利用に必要なライセンス

Microsoftライセンス

Microsoft365内のライセンスにはすでにPowersAppsを含んでいるものもあります。すでに以下のMicrosoft365をご利用中であれば基本的な機能は無料でご利用いただけます。

Office 365
Microsoft 365 E1/E3/E5/F1
Microsoft 365 Business basic以上

PowerAppsライセンス

  • アプリごとのプラン:¥625/月(1つのアプリ、ユーザー1人あたり)
  • ユーザーごとのプラン:¥2,500/月(アプリ無制限、ユーザー1人あたり)

まとめ

PowerAppは大規模なアプリ作成には向かないが、現場のニーズを満たす小規模なアプリ作成には非常に向いています。学習難易度の低さや機能のモジュール化によって作成難易度も非常に低くなっています。また、Microsoft365にPowerAppsが含まれているので、、もしMicrosoft365をご利用中であるなら今日から無料で使えます。是非みんなさんもPowerAppsでアプリを作って、ちょっとした不便を解消してどんどんぎょむの効率を上げていきましょう。

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駒井 源之丞(gennojo komai)

お客様の成功を支援するセールスマネージャーとして日々猛進中です! 前職でのMicrosoft 365とPowerPlatformのコンサル経験を活かし、業務効率化でお客様のビジネス変革をサポートしています。 AI、デジタルツインなどの先進技術と革新的なソリューションで最適なサービスをご提案いたします。

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